高齢者

衣食住の「衣」

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ボクは衣食住は、生きていく上での経費だと考えています。すべてその発想から生きて行く上での衣食住に関するすべての考え方がスタートしています。ですので、お読みになって「そりゃ違うだろ?」と思われることがあるかもしれませんが、ボク自身曲がりなりにも70年間生きてきた経験から達した考え方ですので、どうかお許しいただきたく存じます。ではまず「衣」について書かせていただきます。衣類は消耗品ですので、どなた様でもいつかは廃棄するものが必ず出てきますが、知らず知らずのうちにまったく使っていない衣料が溜まってしまうものです。
ボクは道路工事企業に勤務し24歳で結婚してから、小学校の教員や大学の教員を経て生きてきました。その間海外転勤も含めて、今居住している調布に転居してきた5年前までに総計24回引っ越しをしています。そして70歳を過ぎました。25回目があるのかどうか? 引っ越しするために家財を含めて身の回りを片付けていてそのたびに思うこと…………….それは「なんだゴミと一緒に生活していたのか…………」です。これを24回も繰り返す間に、意識して普段から小さい断捨離を行うようになり、不必要なものを買わない、捨てるという姿勢になりました。それでもモノは増えますよね。特に衣類がそうです。
断捨離とは、「必要のないものを断ち、捨てて、執着することから離れる」という意味です。「壊れているもの、使えないものは捨てる」が断捨離の基本ですが、「今の自分にとって必要かどうか考え、不必要なら捨てる」ことがもっともシンプルな考え方といえます。なので、日々以下の心得を持って生活するように心がけています。

身辺整理断捨離の基本

  • 迷ったらゴミ
  • 使わなきゃゴミ
  • なくしても買いなおさないものは捨てろ
  • いつかは絶対来ない「いつか使う」は絶対無い
  • 使えるか、ではなく「使っているか」
  • 高いものはすぐ使え
  • 悩む理由が値段なら買え それ以外ならどんなにお得でも買うな
  • 普段使ってないもの。災害時にそれ持って逃げるか?
  • 思い出の品を捨てても、思い出は消えない。
  • 過去を捨てなくては、未来の場所がない。
  • 服があるから福が来ない  紙があるから神が来ない。
  • 明日は明日のゴミが出る。

以上の考え方を基本として、一昨年、それまで戦闘服だったアルマーニのスーツを20着ほど捨てました。フェラガモのネクタイも30本ほど人にお願いしてもらっていただきました。この数年すべてタンスの肥やしになっていたからです。今はスリーシーズンのダブルとシングルのスーツが1着ずつと冠婚葬祭用の礼服1着、紺ジャケットとグレースラックスのコンビネーションが1着の計4着のスーツと、7〜8本のネクタイと数枚のワイシャツだけを所有しています。えーったったこれだけぇと思われるかもしれませんが、これでもこの2年間で冠婚葬祭用の礼服を一度使っただけで終わっています。高齢者になって基本的な生活パターンが変わったので、これにあわせて生活したほうがムダもストレスもなく生活できると改めて感じた次第です。同様の考え方で、ビジネス用革靴もメンテナンスし整美した上で夏冬の各1足を残して処分しました。今の仕事をしている上では、これで十分生活できるのです。だってほとんど毎日勤務中はシャフトの作業着でいますし、自宅でスーツは必要ありません。コロナの関係もありますが、外出範囲もかなり限られてきてしまいましたしね。

この数年、普段来ているものは、ほぼユニクロ製品になりました。ユニクロの製品は安価で丈夫ですね。贅沢を言わなければ上から下までインナーからアウターまで全部ユニクロ製品で生活できるんじゃないかと思っています。ま、実際はここまで極端ではないですが、こういった考え方で、例えばユニクロでダウンジャケットを購入した場合、5,000円〜10,000円程度で品質の良いものが買えるのですね。これを冬季シーズンが終わった時に自宅で出来る整美と清掃をして清潔に格納し、翌2シーズン目も着るのです。洗濯屋さんでドライクリーニングしてもらうと、どんなに安くても1着2,000〜3000円かかりますので、2回で6,000円としたら2シーズン着て廃棄処分してから新しい同質のものを買ってまた2シーズン使うというようにした方が良いと考えたからなのです。これが一般的な見方として正しいかどうかはわかりませんし、「ものを大切にしましょう」という考え方からすると叱られるかもしれませんが、最もシンプルで経済的な方法だと考えています。ユニクロ製品かどうかは別にしてボクは死ぬまでこの方法を貫くつもりでおります。

少し話をずらします。家内は腰に障害が出たため、一時期杖をついて歩行していました。長距離の歩行は出来ませんでした。50m動くと少し休まないと歩き出せないといった状態でした。そんな中で毎日の掃除も本人は無理してでも少しずつやってくれていたのです。さらにこれに親の介護が追加され、すっかり腰を痛めてしまいました。ホントこれは家内に申し訳なかったです。そして頑張っても気持ちがあってもこれはきっと長続きしないし、身体に善くないと考えたのです。そこで、遠方まで出かけなければならない介護の方は回数を減らし、自宅では手動の大型掃除機を廃棄してロボット掃除機ルンバを購入しました。ウチのルンバは常に新しい型を買い続けていますので今回で3代目(台数としては4台目)になります。このおかげもあって、家内の杖がとれたのです。今は軽い老人テニスなら出来るレベルになっています。ホント嬉しかった。ですので、掃除をルンバに肩代わりさせたこの決断は大正解だったと思っています。また余談になりますが、ルンバに切り替えたことにより、思わぬ以下のような効果が出たのです。これは今回のテーマである「衣」に関しても同様の考えをしています。

ルンバ効果

  1. 清掃のじゃまにならないように、モノを置きっぱなしにしなくなりました。
  2. 上記に付随しモノをだしっぱなしにすることがなくなりました。
  3. 上記に付随し不必要なモノはどんどん捨てるようになりました。
  4. 1つ新しいモノを購入したら、同一カテゴリーの古いものは処分するという習慣が身につきました。

 

以上、「衣」に関わりをもってお話させていただきましたが、高齢者として無理なく生きていくために、「ムダ無理を省きませんか?」という結論です。

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執筆者:


  1. 阿部百合子 より:

    私もそんな風にバッサリ捨てられればいいのですがこれがなかなかできないんですよ。イタリアに行くたびに、3足は買ってきた靴。履いてない靴もたくさんあります。今はスニーカーだけしか履かないので、いらないんですよ、ね〜!ブランドものの洋服も、バックも、田舎じゃ要りません!捨てるべきなのはわかってるんですが、、、

  2. いつも元気な工房長 より:

    阿部さん、いつもこめんとをありがとうございます。「身辺整理断捨離の基本」を再度お読み下さい。使わないモノを捨てても思い出は消えません。それよりももっと身軽に気楽に生きていけるように考えたほうが、阿部さん楽だと思います。ボクはスッパリ切り替えましたので、家内にも同様にしてもらっています。どうかご一考下さい。

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