高齢者

人生100年時代を乗り切るためにその5

投稿日:2021年4月10日 更新日:

元気な高齢者でいたいと思うと同時に、自分が認知症にならないためにどうすべきかを、ボクは常に考えています。なぜなら現在94歳の母親が若干の認知症であることもあり、他人事とは思えないのです。65歳以上の高齢者で介護が必要になった原因でもっとも多いのは、男性では脳卒中、女性では認知症だと言われています。我が国の認知症患者は2025年には700万人を突破すると予想されています。「人生100年時代を乗り切るためにその4」でも触れましたが、団塊の世代の皆さんが75歳以上になるのも2025年です。

MCI(Mild Cognitive Impairment)について

認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害:Mild Cognitive Impairment)を早期発見し、早期に対応を講じれば、認知症に移行しない可能性が高くなると言われています。またたとえ移行したとしても軽症のうちに寿命を全うできる可能性が高くなるそうです。現在、高齢者の4人に1人は軽度認知障害(MCI)もしくは認知症であるといわれています。認知症の中でも約5割はアルツハイマー型認知症が占めるとされていますので、2025年には75歳以上人口が激増すると言われている昨今、真剣に対処を考えておく必要があります。MCIが疑われる物忘れとしては、「まとまった出来事全体を忘れる」「日常生活で困ることがあるが、自立して生活できる」「物忘れが同年代より多いと自覚している」などが挙げられるそうです。
MCIは、物忘れ外来や認知症外来などを設けている病院で検査できます。病院を受診するのに抵抗があるようなら、「アミノインデックス」という「味の素」が開発した検査法疾もあります。
アミノインデックスは食品メーカー。さまざまな疾患になると血液中のアミノ酸濃度バランスが特徴的な変動を示す特性を応用しており、1回の採血で済むとされています。
MCIと判明した場合の対策は、「運動」「社会参加」「睡眠」「食事」を意識して生活することになります。

自分でできる4つの対策

  1. まず行うべきは有酸素運動。国内外の複数の研究で、有酸素運動が認知機能を維持することが証明されています。激しい運動ではなく、散歩のような運動でも十分とされています。つまり閉じこもっていてはダメなのです。WHOが2019年に発表した認知症リスク低減に向けたガイドラインでは、「65歳以上で1週間に150分の中強度の有酸素運動を10分間行うことを推奨しています。つまり毎日の通勤に徒歩の部分を増やすことを意識し、週1回程度のテニスは欠かさないレベルで行くべきです。

  2. 趣味を持って人と交流する。高齢者になって急に意識して始めたことや奥さんに言われたから仕方なくいやいや始めたことは続きません。だって好きじゃないことをやっているからです。まず最初にご近所様のお顔とお名前を覚えましょう。何かあったときのために顔を知っておいた方がいいのはもちろん、人と交流することが重要だからです。特に高齢男性ではこれを苦手とする人が少なくありませんが、社会との接点を持って脳の知的活動を保つようにすべきです。

  3. 十分な睡眠時間を確保しましょう。睡眠不足は、認知症の発症に関係するアミロイドβを脳に蓄積させてしまいます。前述の日中の有酸素運動や人との交流は、心地よい疲れをもたらし、質の良い睡眠にもつながるはずです。人さまざまですので確証は持てませんが、日付の変わらないうちに就寝し、7時間程度は睡眠がとれるようにしたいですね。

  4. 食事はバランス良く食べましょう。ボクのように1日3食しっかり食べないとダメだというタイプもいれば、1日こまめに5回食事する人とか、1日1食の人がいても良いのです。〇〇がカラダに良いと言われたからと極端な食べ方をすることはかえってカラダに悪いのです。自分のペースでバランス良く食べましょう。例えばですが、「朝の果物は金メダル」と言われます。ボクは定期的にヨーグルトメーカーを利用して豆乳で作る自家製ヨーグルトにフルーツを入れて、毎朝朝食の最後に食しています。

認知機能の低下や認知症への進行を予防するためには、以上4項目を実行し、生活習慣の改善を意識することが大切です。そしてもしもMCIと判明した場合には、認知症に進行させないような生活習慣を意識して日々取り入れていくことが最も重要だと考えています。不老長寿は無理で映画の話ですが健康長寿は可能です。みんなで元気で明るい高齢者を目指しましょう。\(^o^)/

食事のことが出たついでに、なんとか自力で出来るようになりたいと初めた朝食作りが、なんと始めて5年になるのです。とりあえず継続出来ています。そもそも料理なんてやったことがないし、できないし、興味もありませんでした。しかしそれではイケナイと思い立ったわけです。見様見真似で、しかもわからないことだらけのスタートでしたが、家内に教えてもらいながらなんとか今形になってきています。主な毎朝のメニューは以下です。

1)地元調布の農家の生野菜を中心にしたサラダ
2)地元調布の卵でスクランブルエッグか目玉焼きかエッグスタンドで半熟ゆで卵
3)調布駅前パルコ地下の専門店でしか売っていないベーコン
4)リンゴやオレンジ等のフルーツ
5)パナソニックのホームベーカリーで自分で焼いたパン 最近は調布の高匠で購入
6)豆乳ベースにヨーグルトメーカーで作った自作ヨーグルト+玉川学園アカシヤはちみつ
7)ショットグラスに1杯分の野菜ジュース
8)コロンビア産コーヒー豆からPanasonicのコーヒーメーカーで抽出したコーヒー

塵も積もれば山となるですね。毎日毎朝の積み重ねがいつのまにか、写真のような積み重ねとなりました。めんどくさがりのボクにも出来ました。少しずつ少しずつで良いので「自分で自分の身の回りのことができる」ことを目指しませんか。ダメ人間のボクにもここまでは出来たのですから。\(^o^)/

皆さん、認知症のお話をまとめさせていただきましたが、神経質になるのはやめましょうね。人間誰でも死ぬときは死ぬんですから。生きている間に幸せだと思えなければ、幸せに死ぬことはなんて出来ませんよ。日々の幸せを積極的に感じましょう。
そのために、自分のものの見方や考え方を少しだけ変えることが出来るなら、そのへんに転がっている小さな幸せの灯りに気づくようになれるかもしれませんよ。生きている間にやりたいことをやりつくさなければ、後悔なく死ぬことなんて出来ないのですから、日々の自分の生き方に自信を持って歩んで行きましょうよ。

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