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高齢者の災害対策

投稿日:2021年4月25日 更新日:

 

昨深夜、4月25日(日)1時52分に、福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、鹿児島県の桜島を対象とした「噴火速報」を発表しました。付近の住民の皆様の安全を祈念します。災害はいつどこで発生するかわかりません。最近発生した災害だけでもかなりの数があり、国交省でもデータ化されており、近年では、毎年のように全国各地で自然災害が頻発し、甚大な被害が発生していることがわかります。自然災害ですので、居住している場所が山間部であったり海岸近くであったり都市部であったりと、様々な状況で様々なケースがあり、どのような心構えをしておけば良いのか考えもつきませんが、自分の生活している場所で災害に合うことを想定し、分かる範囲出来る範囲での対策は普段から講じておきたいものです。

情報の事前確認

まず、所在地に、どんな災害のリスクがあるか理解しておくことが第一にやることです。各自治体で出している災害リスクを示す情報を確認してみましょう。Web Pageでも簡単に検索できます。例えばボクの居住している調布市では、多摩川も流れていることから、「地震」「水害」「火災」に関する注意を中心に市民に呼びかけています。地域情報には、「防災マップ」「水害ハザードマップ」「津波浸水想定区域図」「火山防災マップ」「土砂災害警戒区域図」等、自宅のある付近にどのような災害リスクがあるのか調べ、自宅が災害にあってどうにもならなくなった場合、どこに避難すればよいのかなどを事前確認し家族で話し合っておくことが大切です。

携帯品準備

災害後には、「被災者生活再建支援制度」「災害復興住宅融資」など、さまざまな公的支援制度が用意されていますが、それ以前にご自身やご家庭で、水や食料の備蓄、防災グッズの準備等も必要です。災害で家のライフライン(電気・ガス・水道)が断絶したときや避難所で過ごすときや離れた場所へ移動するときのために、自分と自分の家族が必要な防災グッズをまとめておきましょう。ウチは高齢者2名だけの暮らしですので、大きなものを持って避難することは絶対できませんしする気もありません。高齢者でなくたって大荷物の移動は危険です。ですので、「ボクの登山用ケース」に「医薬品」「水」「防水防風衣類」「携帯の充電もでき、ライトになり、電池だけでなく手回し発電も出来るポータブルラジオ」簡易トイレの定番「トイレマン」を入れて、家内は手ぶらで移動しボク1人が持てるようにしてあります。ウチの家内は足腰が弱っていますので、こういった各ご家庭なりの事情にあわせて実際に出来ることを準備しておくことが大切ですね。登山用ケースの中には、上記以外に「小型工具(ウチは軽量必要最小限のスイスカード」「ポケットティッシュ」「ポリ袋数枚」「洗面用具」が軽いので入れてあります。過去の災害時には飲料水はもらえたがトイレが困ったという話をよく聞きました。老人はトイレも近いですし、女性の方が深刻な問題ですよね。そして困っている方がいたらわけて差し上げられますので、少し多めにトイレマンは移動ケースに入れてあります。ま、最近では、マスクを多めに追加しておくことを忘れないでおきましょう。「絶対ない。自分は大丈夫。いざとなればやる。」はありえませんから。

災害時の動き方

次に、動きの鈍い高齢者として、災害時にやるべき優先事項を書きます。

  1. 起床していなかった場合は、まずベッドを出る前に「靴下」をはく。家財が倒れたりガラスで足を切って動けなくなったという方のお話を聞きました。自分のベッドからすぐ手の届くところに毎晩新しい靴下を1つは置いておきましょう。
  2. テレビ・ラジオ・ネット等の情報を受け取る。心配をするあまり、有る事無い事デマが飛び交いますので複数の情報を仕入れて正しい情報を厳選しましょう。
  3. 余裕があったら部屋の中で動きながら衣類を着用し靴も部屋の中でも履いてしまいましょう。移動が出来なければ次の安全対策に進めませんからね。
  4. 余計なものを持たずに、できるだけ部屋の中心部で待機。危険を極力避けましょう。火災以外ですぐに外に飛び出すのは危険です。以下の「その他(これ重要)」でくわしく説明しますが、時間的に余裕があったら携帯電話、キャッシュカード他ポケットにすぐ突っ込んでください。

その他(これ重要)

気になるのはお金じゃないですか?しかし災害時の危険から身を守るためには、率先して、直ちに避難行動をとらねばならないこともあろうかと思います。そういう時にこそウッカリが多いんですよね。でも忘れたからって探しに帰って死んじゃったら何にもなりません。こういった大規模な災害の場合、それぞれの金融機関等で通帳や届出印鑑やキャッシュカードを紛失した場合でも、本人であることが確認できる書類の提示によって預金の払い戻しができます。また本人確認ができる書類がない場合でも、氏名や住所など登録されている情報と一致すれば、預金を引き出せるような柔軟な対応を行うことが確認されています。これは政府指導によりすべての金融機関同一対応で、例えば2011年の東日本大震災ではこれが現実に行われている記録が残っていますので安心して下さい。ただ、ボクのようにネット銀行中心で動いている人はどうなんでしょう?最近はネット銀行利用の方は各日に増加しています。ここではっきりさせておきたいのですが、実はネット銀行は災害時には対応が弱いのです。だって、キャッシュカードをなくすとコンビニがあってもATMでお金をおろせないですからね。ネット銀行はもともと通帳も印鑑も使っていませんから。でも楽天銀行は電話による本人確認の上で10万円を限度に本人名義の他行口座へ振り込んでくれると、日常からアナウンスしているところもあります。しかしこの場合でも、実店舗のある他行口座を持っていないと対応できないってことですよね。また実店舗のある銀行のキャッシュカードもなくしていたという場合は窓口でさらに本人確認が必要になるそうです。つまりネット銀行は災害時に弱いという認識を最初からはっきりもっておくべきでしょう。ムダな期待はしないことです。しかしお金はなくなりませんので安心してください。怒り出したり暴れたりはやめましょう。だからってくらお金が有り余っていても、自宅に札束を溜め込んじゃダメですよ。だって緊急時には絶対持って出られませんし、普段は盗難を含めた犯罪に会う確率が高くなりますからね。ただ最近はキャッシュレス生活が進んでいますので、実はキャッシュレスの方が災害時には迅速に対応できるという側面もあることをきちんと理解しておきましょう。PayPayやiDなど電子決済アプリはシステムとネットさえ動いていれば、現金がなくても決済できます。先日スマフォを使ってセブンイレブンのATMでPayPay銀行から練習で1万円だけ現金を引き出してみましたが、キャッシュカードがなくてもちゃんとやれます。処理を始めるとその経過で使っているATMからネット経由で自分のスマフォにワンタイムパスワードが送られてきて、ATMに本人確認をするというのがある意味手間ですけど、これなら安全ですよね。現金と違ってキャッシュレスシステムというのは、もともと紛失という概念がありませんからね。電力がパワーダウンしていないことネットがシステムダウンしていないことが前提にはなりますけれど。ですのでここで重要なことは、就寝時や普段の生活の中でも、依存症と言われようが何と言われようが、スマフォは常に持ち歩き、緊急時に避難する時には靴下を履いたらすぐその次にスマフォを必ず持って出るという習慣に心がけましょう。スマフォが生きる切り札となることが十分にありえる時代になってしまったのですから。

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