高齢者

自己DXのススメ

投稿日:2021年4月28日 更新日:

今回は高齢者の皆様に限らずですが、DX(Digital Transformation)をご自分のために進めてみませんか?というお話です。「Transformation」は「X-formation」とUSでは表記されるため、頭文字を取ってDXと略されます。「Transformation」が「X-formation」と表記される理由は、ラテン語の「trans」が由来で、「変える」や「超える」といった意味。「trans」は「cross」という言葉と同義であり、「cross」は省略して「X」と書かれるので「trans」も「X」で代用されるようになったと言われています。

「2025年の崖」というお話はご存知だと思います。団塊世代が後期高齢者に突入する2025年の社会問題についてはすでにブログシリーズで書かせていたできましたが、これとは別の問題なのです。「2025年の崖」とは、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存したまま変化して行かないと、今後の国際競争に遅れをとり経済停滞などが起こり世界から取り残される危険があるという深刻な予測なのです。2025年までに予想されるIT人材の引退やサポート終了などによるリスクの高まりなどがこの停滞を引き起こすとされており、経産省のDXレポートの中で指摘されています。この中でも特に我々国民の生活に直接関係するのは金融機関なのです。以上のことから、今回は金融機関をとりあげ、このタイミングで個人的なDXを自分のそして家族の安全とムダを省くために進めてみませんかというお話を少しさせて下さい。皮肉にも新型コロナウィルス感染症のパンデミック対策による各企業のテレワーク推進が行われ、満員電車で出勤せずに自宅で仕事の出来る環境も増加しました。これもDXなのです。

さて、皆様に関係のある自己DXとしての銀行の話を進めましょう。昨年10月に、「終活に向けて無駄を省くために」というブログの「口座を整理し銀行を変えました」という項目で、市中銀行と比較してネット銀行の利用を皆様にオススメしました。ボク自身数年前に市中銀行をすべて解約し、ネット銀行に鞍替えしています。理由は上記「口座を整理し…….」に書いてあります。その後今年1月に「市中銀行のコンビニATM手数料値上げ」という項目で予測通りそれが具体化されてきたことを述べています。ボクにとっては「ああ、やっぱりな」って感じでした。現段階で、ゆうちょだけは別格ですね。10円以上1円単位のジャラ銭を全国約29,800のATMから無料で入金可能ですし、ファミマのATMでも無料でゆうちょカードが利用できます。曜日、時間帯にかかわらず利用手数料がかからないのがすごいですね。いずれ変更されるかもしれませんが、ゆうちょ以外の市中銀行の通帳及び口座利用については有料化される時代に入りました。ま、欧米では当たり前のことなのですけどね。現在日本の銀行によって時期や利用者負担額などマチマチですが、休眠口座にも課金される時代になりました。今まで銀行は預金者から集めたお金を企業等に貸しつけることで利ザヤを得て経営できていたわけですが、昨今の預貸率の低下(タンス預金が増えたというブログもまとめてあります)や低金利(黒田総裁は2023年任期満了なので、ここで変化があるとボクは見ていますが)のせいで儲からなくなってしまったので、通帳やATMをどんどん減らして経費削減を図りたいというのが正直なところでしょうね。経営を続けるためにコストを減らしたい銀行としては当然の考え方だと思います。銀行としては死活問題ですからこれは攻めることは出来ません。そして世間ではキャッシュレス決済が進んでいるという現実があります。こうなってくると、銀行の通帳や銀行ATMが消滅へ向かうのは当然の流れであり、いずれ全面撤廃されるのではないかとボクは思うのです。そうです、携帯電話の普及に伴い、かつての緑の公衆電話が撤去されてきたようにです。そしてそのタイミングは、「2025年の崖」問題を控える我が国ですので、数年以内に実施される可能性が高いのではないかと考えているのです。ボクが決めつけるようで恐縮ですが、皆さんの生活空間での流れや空気がそういう感じになってきていることは事実ではないでしょうか?最近になって、近所の市中銀行支店が閉店したり、残っていたとしても店内の作りが窓口他コンパクトになったり行員が少なくなったなぁと感じた方や、いつも使っていたATMが無くなってしまったという経験をした方もおられると思います。これを見てもわかる通り、事務業務のオートメーション化やフィンテックの隆盛などによって、銀行の大改革はすでに激しく動いているのです。

インターネットバンキングが当たり前に行われ、キャッシュレス決済、オンラインでの送金が主流となれば、現金を引き出すためのATMがある必要はもはやありませんよね?キャッシュレス決済でしか支払いが出来ないという「完全キャッシュレス店舗」はすでに国内にいくつも存在しています。そしてその流れは加速しています。銀行はなくなることはないかもしれませんが、一般顧客のために従来行っていた、整理券を持たされ長い時間待たされてから、預金や振り込み等を行うといった業務の必要がなくなれば、実店舗は支店数を減らし富裕層や経営者の資産運用の相談を行うプライベートバンクとなるかもしれません。今後、銀行の店舗サービスは、我々一般人にとって間違いなく今以上に不便になって行くはずです。顧客がそれを回避するためには、ネットバンキングに早く慣れる必要があり、これも含めて自分や家族の生活のDXをどんどん進めることが重要です。抵抗感がある人、操作に不慣れな人も結果的にそのほうが時間の節約になって得する時が必ず来ます。慣れないキーボードを操作してワープロを使うよりも手書きの方が早くて効率的だとか、昔ながらのB4サイズ用紙でないと信用できないのでA4は使わないと言ってデファクトスタンダードの変化を恐れた人たちも、みんな変わって来たのです。それが時代の流れで時代の要求なのです。

印鑑も不要になる時代が目の前に来ているのです。スマフォで何でもやれる時代になります。そして5年後にその時がやってきます。意識して自分を変えて行きましょう。変化を恐れてはなりません。変わっていくことを楽しみながら新しい経験にチャレンジして楽しく生活して行きましょう。

DX(Digital Transformation)で成功している会社発見

「Amazonの倉庫で働く労働者が、歩いて商品をピックアップするよりも、棚が歩いたほうが生産性が高くなる」という発想から、AmazonではDX(Digital Transformation)を推進したことで、成功を手中にしているという今朝2021/06/24のニュースを発見しましたので、アップデートします。

 

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