パズル 高齢者

最後まで元気な高齢者でいるために

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 皆様すでにご存知と思いますが、約2ヶ月後の4月1日から「改正高年齢者雇用安定法」(通称・70歳就業法)が施行されることになっています。いよいよ日本国民全員が「70歳まで働き続ける」ことが常識になってくるってことですね。昨今は長寿化が進み、2020年現在65歳以上の高齢者が日本の総人口に占める割合は30%(総務省「人口推計」2019年)に達しました。現状定年退職は65歳までが一般的になって来だしている一方、平均寿命は延びて、男性81.41歳、女性87.45歳(厚労省「簡易生命表」2019年)となりました。また男性の4人に1人は、90歳まで生きるのが平均とされてきています。90歳まで生きるとしたら、65歳で定年退職したら25年間もあるんですよね。磯野波平さんは54歳でしたが、その当時は55歳が定年退職のタイミングでした。波平さんにはおよそ10年間の余生があったわけです。そして平均寿命は今後も更に延びると予想されています。ホントに人生100年時代到来ですねぇ。2020年現在、平均寿命は50年前と比較して16年延びたということで、老後生活も50年前と比較して16年長くなる計算になります。磯野波平さんの時代は65歳位で亡くなる人が多かったのですが、今は長寿になった分多く働く必要が出たと理解しています。
金融庁積算では、老後を生きるために約2,000万円の老後資金が必要になる(夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職世帯の平均的実収入月額約21万円として、消費支出の26万4,000円から差し引くと毎月約5万円の赤字が出るので30年間で、5万円×12カ月×30年=1,800万円の赤字)としていますが、これに長寿化が加わるのですから、老後生活については現役時代から本気で様々なことを考慮しておく必要がありますね。

長寿によるリスク

1)長寿による「お金のリスク」

平均寿命が16年延びたということは、50年前よりも16年分余分な生活費がかかるということになりますよね。必要な生活費は、夫婦2人世帯として、前述の計算で行くと26万円✕12ヶ月✕16年=4992万円となります。公的年金があるにしても、足りない分は老後資金から補塡することになるので、上記不安な計算通りではないにしても、贅沢せずに生活していくためだけでも多くの準備資金が必要になってくることは否めません。あまりギスギスしたくはないですが、無一文の老後というわけには行かないですね。

2)長寿による「健康のリスク」

 健康寿命と平均寿命の差は、2020年の段階で9年から12年あるといわれています。つまり厚労省簡易生命表による男性81.41歳、女性87.45歳が終焉とした場合、この10年前後の期間は、健康上の問題で日常生活に何らかの制限が出る可能性があることを誰もが考えておかねばなりません。つまり満70歳であるボクはこの何年かの間に何某かの健康リスクを負って今までのように自由に動けなくなる可能性もあるかもしれないという自覚にたっておく必要があるということです。50年前にはあまり問題にならなかった介護や認知症も長寿時代になったために出てきた問題なのですよね。もし、自分や家族に介護が必要になったときには、当然公的介護保険を利用することになりますから、介護の備えと介護保険の知識がとても重要になってきます。地域包括支援センターや特別養護老人ホームの利用も含めた研究をしておく必要があるかもしれませんよ。自分だけは大丈夫だということはないのですから。暗い話になっちゃいますが、生活はすぐに良くはならないが、「明日はもう少し良くなる」と考え続けることが重要なのです。

3)長寿による「生きがいリスク」

 50年前は、老後の期間が約10年でした(前述の通り55歳定年退職で65歳位で亡くなった)ので、定年退職後は余生ととらえることが出来ました。しかし、人生100年時代になったいま、現在の定年退職(65歳)後の余生はかなり長い時間を過ごさねばなりません。この時間を単なる余生として片づけ、一日中時間を持て余して、朝から晩までテレビを観ていたりボーッと過ごしていると早くボケちゃうでしょうねぇ。これを「第二の人生」と考えないともったいない生き方になってしまうのではないでしょうか。更に「孤独」になるということも考えておく必要がありますね。人は「孤独」になかなか耐えられません。ボクは特にそうです。独りじゃ生きて行けません。「孤独感」に苛まれると寿命は短くなるし、認知症の発症リスクも高くなると言われています。「第二の人生」を愉しく過ごすためには、お金の問題だけでなく、時間をかけてそれなりの心の準備が必要だと思うのです。ボクの場合、85歳で死ぬ予定なので、今から15年間、健康寿命を保っている間に、死ぬための準備をしながらゆったりと暮らして行きたいと考えてしまった今日のブログだったのです。そしてここで少しだけ宣伝。この3月には、全国の学校で一斉に卒業式・卒園式・卒団式が行われます。息子さん娘さんお孫さんたちのイベントは大切ですね。しかし今回のコロナ禍において、各学校や自治体で、様々な制限が設けられた式典になることと思います。自粛の流れを汲み、卒業式自体や、卒業旅行、謝恩会等を中止する方も多々おられるのではないかと思います。しかし!卒業は二度と巡ってこない、大切なイベントです。コロナ禍だからといって「想い出」までが流されてしまうことがないよう、記念品としてカタチに残しておきましょう。シャフトのオリジナルジグソーパズルは、裏白地加工をすることで「寄せ書き」もできます。

皆様、元気に健康に生きて行きましょう。\(^o^)/

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